08/18

終電まで時間があったので一時期よく通った神山町にあるバーに行ったら違う店に変わっていた。円山町にあった居酒屋がなくなってから、渋谷でひとつだけのお気に入りの店だったのに、何もなかったように消えていた。あんなに馴れ馴れしかった常連はどこへ行ったんだろう。円山町の店で知り合った奴らとも店がなくなってからはまったく連絡を取らなくなった。どの店で出会った奴らも、たいしてお互いのことも知りもしないのに言いたいことを言い、笑い、怒り、愛し、同情し、金や仕事やセックスがアルコールで混ぜこぜになっていた。気張らず一人で一杯飲めて、気が向いたときに誰かに声をかけられる、そういう店は渋谷になかなかないし、あっても最近は探すのが正直億劫になってきている。結局今日は別のバーで一杯だけ飲んだだけど、イケイケなハウスが鳴るどうでもいい店だった。最近はズンドコ節が目に沁みて心が沈む。