近況/6

最近よく行くお店でイベントがあったのでゆうべはしこたま酒を飲んだ。ゆらりゆらりと揺れ、片手にはアルコールか煙草。あんまり気持ちがよかったので、ニットキャップを深く被ったり浅く被ったりした。あれはなんだ、酔っ払いなりの照れ隠しかもしれない、なあー。なんつって。楽しかった。

時間も時間で人もまばらになって、しばらく俺も酔い疲れてソファに座ってだるんとしていた。何度か酔っ払った若い女の子がからんできて、何人かに名前と職場と電話番号を、それと目のパッチリした子にはメールアドレスも教えた。ああいう場所に行くといつも少し勘違いするのだけど、ちょっと女にモテた気になって、すかした顔で少し荒っぽく酒を飲みはじめる癖が自分にはある。いつも一口多く、一杯多く、一言少ない。みたいな。馬鹿かと。

俺のケツを触る女の子がいて、極めて冷静に酒を一杯奢ったのだけど(またすかしやがって)、どうせならケツの一つや二つ自由に触らせてやって俺もガッチリ握り返してやればよかった、ついでに唇も吸って、じゃあなと、俺そんな根性ないけど。みたいなことを朦朧とした意識の中でしきりに考えていた。俺、もうそんなにタフじゃねえんだなあと、左のケツに残った女の手を余韻を感じながら。部屋に帰って寝ました。とさ。