5月と6月

柄にもなく悩み事がいくつかあって、誰にも打ち明けられず。鬼のように仕事のスケジュールを入れて働いて(鬼は働かないかな)、合間合間に友人仲間同僚と酒を煽って、いつも通り日が昇ぼり沈み夜が来て酔いつぶれて一日が死んで次の日が生まれて潰れて笑って、の最近だった。つい先日の仕事帰り、その日知り合った人と飲む機会があり、音楽と酒と美人を目の前にして気分が良くなったので思いきって(俺なりにさりげなく)悩みを打ち明け語ったところ、そんなことないでしょ、いいんじゃない?、あそう、とそれまで話したことの何よりもどうでもいいといった具合の空返事が二つ三つが返ってきて、それはそれで思いのほかすっきりした。結局また誰かに聞いてほしかっただけなのかね、俺んちのさみしんぼうは。きっと何年かしたらまた同じことで悩んだりするのかもしれないけれど、そしたらまた誰か見つけるか。あ、そう。それはそれで。