11/09

忙殺される日々。

朝、ゆうべの残り物とコーヒー。先週の土曜、昔よく通った下北沢にある珈琲屋へ仕事の帰りに寄ってブレンドとブラジルの豆を100gづつ買った。かろうじて自分で挽いてはいるものの、豆やカップ、コーヒーの煎れ方にこだわったりすることはここ最近まったくなくなって、本当のことを言えばコーヒーを淹れる時間は眠っていたい、熱い湯を少しでも長く浴びて目を覚ましたいと思っている。でも朝になると這いつくばりながら布団から出て、自分か嫁のどちらかが豆を挽き、湯を沸かし、コーヒーを淹れている。このままいつか面倒になって豆を挽くことも辞めたら人間らしい朝の時間はほとんどなくなるなと思いながら満員電車。6時を過ぎればもう満員。毎日、毎朝、土曜でさえ満員。新聞を広げたら隣のOLに舌打ちされ。さすがに今朝は気が滅入った。昼、社食で冷奴と牛鍋定食。夕、同僚が土産で買ってきてくれたちんすこう。気がついたらデスク下のゴミ箱が珈琲の紙コップで溢れていた。一日に何杯飲むんだよと呆れ、何杯飲むにしても紙コップの無駄遣いは環境によろしくないから今度マイカップを買いに行こうと思いながら電車に乗って帰宅。こんな日もあるのかと思うくらいどうでもいいどうしようもない一日だった。集中していたのに、振り返れば漫然としまるところもなく流れて終わってしまった。あんなに夕日が綺麗だったのに、富士には雪がついていたのに、心が痺れるような感動、誰かに伝えくて溢れ出るような感情、言葉も想いも何にもなかった。死んだような一日だった。

晩飯はきのこのソテーとビール。このままじゃいけないとTOMWAITSのアルバムを棚から埃と一緒に取り出して聴いたら、感動して胸の中が震えた。結構単純。明日はいける。まだまだいける。