5/4

フリーのチケットを何枚かもらったので近所の映画館で映画鑑賞。ファーストフードでバーガーを買って、瓶のハイネケンを持って近くの公園で映画がはじまるまでの間のんびりした。日差しが強くて少し日焼けした。
夕方、あの台詞が良かったとか、そういう話がしたいと思って仕事帰りの嫁を無理やり誘って丸の内のシャレた飲み屋、所謂ひとつのシャレ屋で飯。晩酌。前日の結婚式にきていた小学生は実はあのときの赤ちゃんなんだってよー俺たち年とっちゃったねーとか、どうでもいい話をベラベラと。映画の話は、よかったよ。へー。で終わり。お湯割り。それと、イイダコの塩茹。枝豆とかあればよかったんだけれど。

気分が良くて夜景が見たくて森タワーを登った。東京は輝いている。

5/3

連休初日。御茶ノ水で親戚の結婚式に出席。趣のある古いホテルで親戚だけを集めた挙式と披露宴だった。有名なんですよと出された天ぷらが冷えに冷え切っていたのがおかしかった。随分たくましくなったわねと嫁の叔母さんに嫁の兄弟と勘違いされること小一時間。似てるかな。似てくるもんだよ。のほほんとしてほがらかな一日だった。心が穏やかだった。いつもよりたくさんワインを飲んだ。

夜、義父と丸ビルの上層階にあるバーで一杯。一杯のつもりが三杯。夜景がきれいでロマンティックだった。たとえ冗談でも目の前の人にだけは口が裂けても言ってはいけないのだろうけど、いつかドレスアップして美人と乾杯したいなと思った。いつだったか祝いごとがあって行った蕎麦屋がいかにうまかったとか、仕事はうまくいっているかとか、休みはどうしてるんだとか、そういえば自分の親父とはあんまりこういう話はしたことないなと思う話をした。お互い必要以上に飲むから二人だと話にならないんだろうけど、たまには親父とサシで飲みにいこうかなと珍しく思った夜だった。

1/21

朝、スタバで豆乳ラテ。雪が降っていた。中のテーブルでお茶をしたのだけれど、窓から見える景色があまりにいつもと違っていたので少し落ち着かなかった。雪がふると違う街に見えるだとか、今度この近くに女性専用のスパができるんだよとか、昨日もらった遠くに住む友人からのメールの話だとかをして朝から声を出して笑った。お茶した後、じゃあまたと、さらっと一人になってしまったのだけれど、今夜も飲まないかなとか今から昼飯食べにいかないかと、冗談でもいいから一言言えばよかったと一人になってから思った。あれだけ飲んだ翌日なのに誘うなよなと笑ったかもしれない。この日に限った話ではなくて、最近そういう一言が冗談でも自然に出てこなくなった。考えても何となくそういうことは言わなくてもいいかなとか思ったりする。いろんなことにいろんなやつに余計な気をつかって、じりじりしている。傘を持っていなかったけれど、渋谷に降る雪が珍しかったのでしばらく一人で歩いた。煙草を吸ったら、くらっときた。吐く息が白く、煙草と合わさって口から大量の魂が出た。もやもやと。

1/20

前日は仕事を休んだ。それでも疲れが取れなかったのでこの日も午前休。朝、豆乳。少し興味があって勉強している建築の雑誌を読みながら座って電車通勤。電車に揺られヤカンのことを考えた。半蔵門線の電車が青山一丁目から表参道の間を走っているときに、このへんの街だったらイカしたヤカン屋や土瓶屋があるのかなとか、思い5分くらい呆け、渋谷下車。いつも出る109前の出口から渋谷に。出口正面にある109の入り口にある鏡に写った顔は、サラリーマンらしくない髭面。太ったな。ヤカンほしいなあ、とか。色気がないな。いつもだけれど。それとも。
昼、円山でランチ。カレーライス。出社。マスクをしながら仕事。ずっとヘラヘラしてるけど、結構いい仕事してんだぜ、自信持てよ。夕方あたりは頭の中に5人くらいのピリッとした自分が説教たれるもんだからなんだかぐらぐらしていた。あんまりないんだけどな。病み上がりだからか、思春期てことはないわな。散漫。なんだか、散漫だ。
夜、遅くまで仕事。終電逃したのでいつもの店でビール。広告業の社長とかいう酔った若い男のひとに絡まれ少し説教され、最後の方はガックンだからガチャピンだなとよくわからない呼び方で呼ばれた。ガとンしか合ってないぜ、社長。でも、楽しかった。
深夜、別の場所で飲んでいた友達と合流して渋谷の洒落たカフェバーみたいなところでビール。ビール。何を話したかあんまり憶えてないけれど、何かを話す前に相手が寝てしまったのは憶えている。少し浮かれて浮かれすぎて、そのまま担いで持って帰ろうかと考えもなしに体が動きそうになったけれど、笛が鳴った。マスターが大きな口笛を鳴らしてくれ、寝ていた相手も起きた。
夜更けにラーメン。たくさん笑って、頭の中でいろんなことがぐるぐる回った夜だった。これからのこととか、仕事のこととか、朝読んだ雑誌のこととか、飲んだ豆乳のこと、若い酔った社長が言った言葉、目の前で笑っている人のこと、ヤカンのこと。頭だけがどこか別のところでぐるぐる回っている感じだった。いろんなことが回っていただけで、酔っていて全て他人事のようで何ひとつ向き合って考えようとしなかった。らしくないと少し思った。最後に何を考えて何を話したか憶えていないけれど、いつのまにか寝ていた。いつもの週末だけれど、らしくないところもたくさんあった。爆睡。渋谷泊。何か聴きながら寝たかった。